秋も終わりに近づき、最低気温が氷点下になる日も増えてきます。
霜が降りると耐寒性のない草花は枯れてしまい、畑からどんどん色が失われ寂しくなっていきます。
しかし、そうした中でも一部の草花はまだ花をつけて私たちを楽しませてくれます。また実ものもまだ収穫できるので、こうしたものと組み合わせて花を飾ると晩秋の雰囲気が楽しめます。
寒菊
科・属:キク科キク属
開花時期:11月~12月
寒菊は冬に花を咲かせる菊全般を指した総称で、主に秋咲きの小菊や島寒菊(シマカンギク)を品種改良し冬咲きにしたものです。
シンフォリカルポス
科・属:スイカズラ科・シンフォリカルポス(セッコウボク)属
開花時期:7月~8月
秋から冬にかけて、真珠くらいの大きさの白やピンク、赤のかわいい実をつける落葉低木です。初夏にすずらんに似たうつむきがちの小さな花が咲き、秋にとてもかわいらしい実をつけます。
コットンフラワー
科・属:アオイ科・ワタ属
開花時期:7月~8月
別 名:綿、綿花
本来は多年草ですが、日本では越冬できないため一年草として栽培されています。秋になると実をつけて、その熟した実がはじけ中から白い綿が現れます。これが花のように見えることから綿花と呼ばれます。
金魚草(キンギョソウ)
科・属:オオバコ科・キンギョソウ属
開花期:5月~7月、10~11月
多年草ですが夏の暑さに弱いため、日本では一年草として扱います。定番の一重咲きに加え、最近ではペンステモン咲きや八重咲きといった新しい品種もあり、花色も豊富にあります。
山茶花(サザンカ)
科・属:ツバキ科ツバキ属
開花時期:11~12月頃
日本原産の花で濃い緑の葉に、ピンクや赤、白などの花を咲かせる山茶花。
晩秋から初冬にかけて開花する、どこか寂しげで清楚な面影を漂わせるこの花を好まれる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
椿と似ていることからよく間違える方も多いようですが、山茶花と椿が交雑してできた「寒椿」など園芸品種が大変多く見分けるのも難しくなっています。