10月の切り花

10月の切り花

10月に入ると暑さも落ち着き過ごしやすくなります。

花にとってもそれは同じで、秋の草花がとても気持ちよさそうに次々と花を咲かせます。また、紅葉の季節でもありますので、春とは違った意味で色とりどりの世界が広がります。

秋は花に加え、実ものや紅葉した枝ものも楽しめますし、夏よりも気温が下がり花もちもとても良くなります。

過去に切り花を飾ったもののすぐ萎れてしまった苦い経験をお持ちの方には、ぜひこの時期に再度チャレンジして切り花を楽しんでいいただきたいです。

コスモス

科・属:キク科コスモス属
開花期:9~10月和 名:秋桜

桜のような花びらに細い茎と葉を持つ可憐な印象の花で、秋を代表する花の一つでもありますが、最近では夏に咲く早咲き品種もでてきました。コスモスという名前は「kosmos(美しい)」というギリシャ語に由来しているそうです。

風船唐綿(フウセントウワタ)

科・属:キョウチクトウ科フウセントウワタ属
開花期:8~9月日本では冬越しが困難なため、一年草として扱われる常緑低木です。

独特の形の花も美しいのですが、主に観賞するのはその後に実る袋状の果実です。果実の表面は柔らかいトゲに覆われており、5~10㎝程度まで膨らみます。切り花以外にもドライフラワーとして利用されています。

ルビーグラス

科・属:イネ科
開花期:9~10月

イネ科の観賞用グラスでメリニスサバンナという別名があります。
ルビーレッドの穂がキラキラと大変美しく、ぜひ一度使っていただきたい花材です。畑で見ると穂が柔らかく風に揺られて秋を一層深く感じます。

紫式部(ムラサキシキブ)


科・属:シソ科ムラサキシキブ属
開花時期:5~7月頃

秋の紫の実が美しい日本原産の落葉低木です。はじめは緑色の実が徐々に紫色に色づいていきます。きれいなグラデーションがとても美しいです。

孔雀草(クジャクソウ)

 

科・属:キク科シオン属
開花時期:9~10月頃

枝分かれした先にたくさんの花をつける姿が孔雀の羽に似ていることから「孔雀アスター」という別名があります。花色は白、ピンク、紫があり、 たくさんの花を咲かせボリュームがあり、花持ちも良いです。
ちなみにクジャクソウの花言葉は「一目惚れ」だそうです。

羽衣藤袴(ハゴロモフジバカマ)

科・属:キク科ヒヨドリバナ属
開花期:9~10月頃

別 名:ユーパトリウム ‘羽衣’
葉が大変美しく、細く切れめの入っている繊細な印象の藤袴です。夏には涼やかな葉が、秋には紅葉した葉が主役の花を引き立ててくれます。花は藤袴と同じ桃色です。

銀狐(ぎんぎつね)

科・属:イネ科
開花期:7~8月頃
別 名:ペニセタム ビロサム

白く毛足の長い柔らかな穂が涼しげでとてもきれいです。春に苗を植えると秋にはたくさんの穂を上げてくれます。和洋いずれの花にも違和感なく溶け込む名脇役です。秋の風情を演出するには欠かせないアイテムです。

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